お彼岸も過ぎ、外を吹く風も涼しくなり、季節は急ぎ足で秋へと向かっているのを感じます。
季節の変わり目というのは、体調を崩しやすいものです。
我が家では、子供たちが順番に風邪をひき、最後に親が頂戴いたしました。
子供たちはこうやって少しずつ体に免疫をつけ、丈夫になっていくんだ!と夫婦で言い聞かせ合って、何度も病院へ通う日々でした。
そんなある日、子供を寝かしつけようと一緒に布団に入ると、子供が手をつなごうというので手をつなぐ。
「ぼくの手、おおきくなったでしょ?」
「そうだね。おおきくなったね。」
しばらくすると、静かな寝息が聞こえてくる。
小さな手をにぎりながら、早く大きくなってほしいような、もうしばらくこの小さな手を握っていたいような…。
子供もわがままだが、親もなかなかわがままです。
翌朝の子供たちの騒がしさに、この思いは掻き消され、早く大きくなれっ!と願うのでした。
季節の変わり目。昼夜の気温差に思わぬ風邪など召されませぬ様、御自愛ください。
